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2026年5月20日㈬ 「家族の存在という尊さ」に生かされて2026年05月20日

私が顧問を務めさせていただいている「姫路市倫理法人会」のモーニングセミナーにて「がんサバイバーとして」という題目で講話をさせて頂きました。

早いものであれから3年半が経ちます。私は当時、悪性リンパ腫(ステージ4)という大病を患いました。

一時は死をも覚悟し、家族に思わず「ごめん」と言葉を漏らしたこともあります。

しかし、そんな絶望の淵にいた私を救い上げてくれたのは、家族の「絶対治る、治すから頑張ろう」という言葉や、主治医の心強い支えでした。

一つひとつの温かい支えが大きな力となり、苦しい治療を乗り越え、奇跡的に「完全寛解」を迎えることが叶いました。

今回の講話で最もお伝えしたかったのは、「家族はそこに存在するという事実だけで尊い」ということです。

約40年、倫理を学んできましたが、自分が命の危機に直面したとき、倫理の学びがあったからこそ家族の愛の深さに気づくことができ、それが最大の生きる活力となりました。

また、今回のセミナーを通じて大きな気づきがありました。

講話の後の質疑応答の時間では、参加者の多くの方から「実は自分も…」「身内が今がんで…」と声をかけられ、何らかのかたちで癌と関わりを持たれている現実を目の当たりにしたことです。

今や「2人に1人ががんになる時代」と言われています。

幸運にも寛解を迎えられましたが、その一方で、今も病室で壮絶な苦しみの中にいる方、懸命に闘ったけれども残念な結果になってしまった方々が数多くいらっしゃいます。

「なぜ自分は助かり、あの人は助からなかったのか」

完全寛解という立場でマイクを握ることが、今まさに苦しんでいる方やご遺族の心を傷つけてしまわないかという葛藤は、常に私の中にあります。

だからこそ、自分の経験を単なる「奇跡の美談」として終わらせてはならないと強く思っています。

がんは治療で終わる病気ではなく、人生を変える出来事。

医療制度の充実だけでなく、がんと向き合う患者や家族の孤独に寄り添う「共助」の心の輪を広げていくことが大切です。

これからも「生きること、家族の存在の尊さ」を心を込めて伝えてまいります。

早朝から熱心に耳を傾けてくださった姫路市倫理法人会の皆様、本当にありがとうございました。

皆様と大切なご家族の健康を、心よりお祈り申し上げます。

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