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播磨灘における養殖牡蠣の大量死を受けた現地視察と意見交換について2025年12月20日

2025年、播磨灘沿岸において養殖牡蠣の大量死が確認され、地域の基幹産業である漁業、とりわけ牡蠣養殖に深刻な影響を及ぼす事態となりました。

こうした状況を受け、国会議員、県会議員、市長が合同で現地を訪れ、養殖施設や被害の状況を直接確認。

私自身も県会議員として現地に立ち、漁場の様子、養殖棚や牡蠣の状態を目の当たりにし、被害の深刻さを改めて実感。

生き残っている個体も、例年の半分程度の大きさにしかならないなどの育成不良。

牡蠣の被害状況を直接視察するとともに、生産者の代表の皆さまと意見交換を行いました。

意見交換の場では、漁業者の皆さまから、今年の被害状況だけでなく、過去との違いや海水温の変化、海域環境の変動、餌となるプランクトンの状況など、現場で感じておられる具体的な課題が率直に語られました。

また、収入の大幅な減少や来年必ず改善すると保障はなく今後の経営継続への不安、後継者問題など、生活に直結する切実な声も多く聞かれました。

今回の大量死の原因については、現時点では単一の要因に特定できるものではなく、複合的な環境変化が影響している可能性も指摘されています。

だからこそ、科学的知見に基づく原因究明と、国・県・市が連携した継続的な調査体制の構築が不可欠であると考えます。

同時に、被害を受けた漁業者の皆さまへの迅速かつ実効性のある支援策を講じることが急務です。

兵庫県の水産漁港課長から生産者の経営支援、観光誘客支援など播磨の養殖マガキの不漁に対する応援事業について説明。

播磨灘は、兵庫県にとって貴重な水産資源の宝庫であり、地域経済や食文化を支える重要な存在です。

今回の事態を一過性の問題として終わらせるのではなく、気候変動や海洋環境の変化を見据えた中長期的な対策へとつなげていかなければなりません。

今後も現場の声を何より大切にし、国や市町と緊密に連携しながら、原因究明、環境改善、経営支援の各面において実効性のある施策を県政の場で強く求めてまいります。

播磨灘の漁業が将来にわたって持続可能な産業として発展し、漁業者の皆さまが安心して生業を続けられる環境を取り戻すため、本気でヤル気で取り組んでいく決意です。

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